写真のブレには、カメラが動く手ブレと、被写体が動く被写体ブレがあります。どちらのブレかを見分けると、シャッタースピード、構え方、ISOの直し方が決まります。

写真がブレます。手ブレ補正をオンにしているのに失敗します。

手ブレ補正で防げるのは主にカメラの揺れです。被写体が動いている場合は、シャッタースピードを速くする必要があります。

写真全体の輪郭が同じ方向へ流れました。ピントが外れたのでしょうか?

故障とは限りません。手ブレ補正はカメラの揺れを抑えますが、動いている被写体の移動までは止めません。

では、子どもや動物を撮るときは、手ブレ補正よりシャッタースピードを先に決めるのですか?

はい。まず1/250秒程度を目安に動きを止め、暗くなった分をISOで補います。手ブレ補正はその後も手持ち撮影の補助になります。
この記事でわかること
- 手ブレと被写体ブレの違い
- シャッタースピードの決め方
- ブレを減らす撮り方
全体が流れるなら手ブレを疑う
写真全体が同じ方向に流れている場合は、手ブレの可能性があります。シャッターが開いている間にカメラが動くと起きます。
構えを安定させ、シャッタースピードを速くします。望遠側ほど手ブレが目立つため、より速いシャッターが必要です。
被写体だけ流れるなら被写体ブレ
背景は止まっているのに、人や乗り物だけが流れている場合は被写体ブレです。被写体がシャッター中に動いたために起きます。
被写体ブレは手ブレ補正では止まりません。子どもや動物、スポーツでは1/250秒、1/500秒などを出発点にし、動きが残るならさらに速くします。必要な速度は動く速さ、向き、距離で変わります。
場面別のシャッタースピード目安
必要なシャッタースピードは、被写体の動きと焦点距離で変わります。まずは下の目安から始め、ブレる場合は一段速くします。
| 場面 | 目安 | 見直すこと |
|---|---|---|
| 止まった小物や料理 | 1/60秒から1/125秒 | 手ブレするなら構え方とISO |
| 歩く人や日常の動き | 1/250秒前後 | 被写体ブレが残るならさらに速くする |
| 走る子どもやペット | 1/500秒以上 | AF-Cと連写も使う |
| 望遠撮影 | 焦点距離に合わせて速め | 手ブレ補正と構え方も確認する |
ブレの種類と直し方
| ブレの種類 | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 手ブレ | 画面全体が流れる | 構えを安定、シャッターを速くする |
| 被写体ブレ | 動くものだけ流れる | シャッターを速くする |
| ピンボケ | どこにも芯がない、または別の場所がくっきり | AF位置を見直す |
ブレとピンボケは似て見えます。どこかにくっきりした部分があるかを見ると判断しやすくなります。
暗い場所ではISOを上げる
暗い場所ではシャッタースピードが遅くなり、ブレやすくなります。ISOを上げると、速いシャッターを使いやすくなります。
ノイズを避けようとしてISOを低くしすぎると、ブレで写真が使えなくなることがあります。まずブレを止めることを優先します。
構え方も効く
脇を締め、カメラを顔や体に近づけて支えると揺れを減らせます。シャッターを押すときに力を入れすぎないことも大切です。
壁、机、手すりに体や肘を預けると安定します。夜景や室内では、三脚や固定できる場所を使うのも有効です。
今日の練習
まず静物を手持ちで1/30秒と1/125秒で撮り、画面全体の手ブレを比べます。次に振り子や回転する物をカメラを固定して1/60秒と1/500秒で撮り、動く部分だけが流れる被写体ブレを比べてください。二つの実験を混ぜないことが大切です。
手ブレを直す実写
ここに掲載した三枚は静物の手ブレ比較です。被写体ブレの実写ではありません。明るさを近づけるため、シャッタースピードを速くするのに合わせてISO感度も上げています。
shotasteがSony α7 Vの手ブレ補正を切り、シャッタースピードを変えて手持ち撮影しました。輪郭が流れた失敗写真を残し、速度を上げたときにどこまで止まるかを比較しています。

手持ちかつ手ブレ補正OFFで撮影しました。
露光中の手の揺れが写り、猫と台座の輪郭が横に流れました。

手持ちかつ手ブレ補正OFFで撮影しました。
ISOを上げてシャッターを速くしたため、手の揺れが写りにくく輪郭が止まりました。

手持ちかつ手ブレ補正OFFで撮影しました。
1/250秒で揺れを抑えられる一方、ISO800よりノイズは出やすくなります。

このぼやけはピントの失敗ではなく、1/8秒の間にカメラが動いた手ブレです。ISOを上げてシャッター速度を速くすれば、同じ構図でも輪郭を止めやすくなります。
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まとめ
写真がブレる原因は、手ブレと被写体ブレに分けて考えます。手ブレは構えとシャッタースピード、被写体ブレは速いシャッタースピードで対処します。暗い場所ではISOを上げて、ノイズよりブレを防ぐ判断をします。


