写真が暗い原因は、露出不足、逆光、シャッタースピードやISOの設定、測光の迷いなどです。暗いと感じたら、まず何が暗いのかを分けて確認します。

写真全体が暗くなります。とりあえずISOを上げればいいですか?

ISOで直る場面もありますが、まず露出補正、光の向き、測光を見ます。暗さの原因で直し方が変わります。

暗い場所なら、ISOを上げる前にシャッタースピードを遅くする方法もありますか?

あります。動かない被写体なら少し遅くして光を増やせます。ただし、手ブレや被写体ブレが出るため、動く人を撮るときはISOを上げる判断が必要です。
この記事でわかること
- 写真が暗くなる主な原因
- 撮影時に明るくする方法
- 編集で直せる範囲
全体が暗いなら露出補正を見る
カメラ任せで撮って全体が暗い場合は、露出補正をプラスにします。+0.3や+0.7のように少しずつ上げると確認しやすくなります。
上げすぎると白い服や空が白飛びします。主役の明るさを見ながら調整します。

明るさを上げるほどよいのではなく、残したい部分を決めて補正するのですね?

そのとおりです。顔を残すなら背景の白飛びを許容し、空を残すなら顔の暗さを受け入れるか、光の向きを変えます。
逆光では顔が暗くなりやすい
明るい空や窓を背景にすると、カメラは画面全体を明るすぎると判断し、顔を暗く写すことがあります。
顔を見せたいときは露出補正をプラスにするか、立つ位置を変えて光を横から当てます。背景の空を優先するなら顔が暗くなることもあります。

逆光では、ISOを上げても顔だけが暗い問題は残ることがありますか?

残ることがあります。ISOは画面全体の信号を増やす設定なので、顔へ光が届かない原因は解決しません。まず立つ位置と光の向きを確認します。
暗さの原因と直し方
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 全体が暗い | 露出不足 | 露出補正をプラスにする |
| 顔だけ暗い | 逆光 | 立つ位置を変える、露出補正を上げる |
| 室内で暗い | 光量不足 | ISOを上げる、明るい場所へ移動する |
暗い場所でシャッタースピードを速くしすぎると、写真は暗くなります。動きを止めたいのか、明るさを優先したいのかを決めます。
撮影中に確認する順番
写真が暗いときは、ISOだけを上げる前に、主役の明るさと光の向きを確認します。原因を分けると、明るくしながらブレや白飛びも避けやすくなります。
- 主役だけが暗いのか、写真全体が暗いのかを見る
- 逆光や明るい窓が背景に入っていないか確認する
- 露出補正を+0.3から+1.0程度で試す
- シャッタースピードが必要以上に速くないか見る
- 暗くてブレそうならISOを上げる
ISOを上げると明るく撮りやすい
ISO感度を上げると、暗い場所でも明るく写しやすくなります。その代わり、ノイズが増えやすくなります。
室内で人を撮る場合は、ブレを防ぐためにISOを上げる判断が必要です。ノイズよりブレのほうが直しにくいからです。
編集で直せる暗さには限界がある
少し暗い写真は編集で明るくできます。RAWで撮っていれば、JPEGより調整の余裕があります。
ただし、黒くつぶれた部分を大きく明るくするとノイズが目立ちます。撮影時にできるだけ適正な明るさに近づけます。
今日の練習
逆光の人物や窓際の小物を、露出補正0、+0.7、+1.3で撮り比べます。主役と背景の明るさがどう変わるか確認してください。

撮り比べるときは、ISOやシャッタースピードを固定したほうが露出補正の違いを見やすいですか?

はい。比較する設定以外を固定すると、どの操作で明るさが変わったか分かります。最後に主役の明るさと白飛びを確認してください。
暗い写真を直す実写
暗くなる理由は一つではありません。明るい背景を基準にした逆光と、F値やシャッター速度を固定した露出不足を分けて確認します。

ここからは、実写で暗くなった理由を一枚ずつ確認します。設定値はキャプションに置き、本文では写真のどこを見て次に何を変えるかを説明します。

同じ『暗い写真』でも、絞りで光が減った写真と逆光で顔だけ暗い写真は、直し方が違うのですね?

はい。前者は設定の組み合わせ、後者は光の向きと測光が原因です。見た目が似ていても、原因を分けてから設定を変えます。
shotasteがSony α7 Vで、光量不足、絞り、逆光という別々の原因を再現しました。暗い写真を一括りにせず、写真のどこを見れば原因を切り分けられるかを確認しています。

絞りを閉じて通る光が減ったため、同じシャッター速度とISOでは暗く写りました。

猫の後ろから光を当てました。
背景の明るい光に露出が引っ張られ、顔へ届く光が足りず暗く写ります。

猫の後ろから光を当て、露出補正を+2.0にしました。
背景は白飛びしやすくなりますが、顔を明るくしたため、直前の逆光の写真より表情が見えます。

この写真はF5.6からF11へ絞り、シャッタースピードを1/40秒、ISO100に固定したため、レンズを通る光が減って暗くなりました。1/40秒を「速いシャッター」とみなした例ではありません。まず原因になったF値を戻し、必要ならブレない範囲でシャッタースピードやISO感度を調整します。
次に読む授業
まとめ
写真が暗いときは、露出補正、逆光、ISO、シャッタースピードを分けて確認します。全体が暗いなら露出補正、顔だけ暗いなら光の向きや立つ位置、室内ならISOを見ます。編集で直せる範囲には限界があるため、撮影時に主役の明るさを確認します。


