写真が暗い原因と直し方

写真が暗い原因と直し方を示すアイキャッチ

写真が暗い原因は、露出不足、逆光、シャッタースピードやISOの設定、測光の迷いなどです。暗いと感じたら、まず何が暗いのかを分けて確認します。

生徒
生徒

写真全体が暗くなります。とりあえずISOを上げればいいですか?

先生
先生

ISOで直る場面もありますが、まず露出補正、光の向き、測光を見ます。暗さの原因で直し方が変わります。

生徒
生徒

暗い場所なら、ISOを上げる前にシャッタースピードを遅くする方法もありますか?

先生
先生

あります。動かない被写体なら少し遅くして光を増やせます。ただし、手ブレや被写体ブレが出るため、動く人を撮るときはISOを上げる判断が必要です。

この記事でわかること

  • 写真が暗くなる主な原因
  • 撮影時に明るくする方法
  • 編集で直せる範囲

全体が暗いなら露出補正を見る

カメラ任せで撮って全体が暗い場合は、露出補正をプラスにします。+0.3や+0.7のように少しずつ上げると確認しやすくなります。

上げすぎると白い服や空が白飛びします。主役の明るさを見ながら調整します。

生徒
生徒

明るさを上げるほどよいのではなく、残したい部分を決めて補正するのですね?

先生
先生

そのとおりです。顔を残すなら背景の白飛びを許容し、空を残すなら顔の暗さを受け入れるか、光の向きを変えます。

逆光では顔が暗くなりやすい

明るい空や窓を背景にすると、カメラは画面全体を明るすぎると判断し、顔を暗く写すことがあります。

顔を見せたいときは露出補正をプラスにするか、立つ位置を変えて光を横から当てます。背景の空を優先するなら顔が暗くなることもあります。

生徒
生徒

逆光では、ISOを上げても顔だけが暗い問題は残ることがありますか?

先生
先生

残ることがあります。ISOは画面全体の信号を増やす設定なので、顔へ光が届かない原因は解決しません。まず立つ位置と光の向きを確認します。

暗さの原因と直し方

症状原因直し方
全体が暗い露出不足露出補正をプラスにする
顔だけ暗い逆光立つ位置を変える、露出補正を上げる
室内で暗い光量不足ISOを上げる、明るい場所へ移動する

暗い場所でシャッタースピードを速くしすぎると、写真は暗くなります。動きを止めたいのか、明るさを優先したいのかを決めます。

撮影中に確認する順番

写真が暗いときは、ISOだけを上げる前に、主役の明るさと光の向きを確認します。原因を分けると、明るくしながらブレや白飛びも避けやすくなります。

  1. 主役だけが暗いのか、写真全体が暗いのかを見る
  2. 逆光や明るい窓が背景に入っていないか確認する
  3. 露出補正を+0.3から+1.0程度で試す
  4. シャッタースピードが必要以上に速くないか見る
  5. 暗くてブレそうならISOを上げる

ISOを上げると明るく撮りやすい

ISO感度を上げると、暗い場所でも明るく写しやすくなります。その代わり、ノイズが増えやすくなります。

室内で人を撮る場合は、ブレを防ぐためにISOを上げる判断が必要です。ノイズよりブレのほうが直しにくいからです。

編集で直せる暗さには限界がある

少し暗い写真は編集で明るくできます。RAWで撮っていれば、JPEGより調整の余裕があります。

ただし、黒くつぶれた部分を大きく明るくするとノイズが目立ちます。撮影時にできるだけ適正な明るさに近づけます。

今日の練習

逆光の人物や窓際の小物を、露出補正0、+0.7、+1.3で撮り比べます。主役と背景の明るさがどう変わるか確認してください。

生徒
生徒

撮り比べるときは、ISOやシャッタースピードを固定したほうが露出補正の違いを見やすいですか?

先生
先生

はい。比較する設定以外を固定すると、どの操作で明るさが変わったか分かります。最後に主役の明るさと白飛びを確認してください。

暗い写真を直す実写

暗くなる理由は一つではありません。明るい背景を基準にした逆光と、F値やシャッター速度を固定した露出不足を分けて確認します。

先生
先生

ここからは、実写で暗くなった理由を一枚ずつ確認します。設定値はキャプションに置き、本文では写真のどこを見て次に何を変えるかを説明します。

生徒
生徒

同じ『暗い写真』でも、絞りで光が減った写真と逆光で顔だけ暗い写真は、直し方が違うのですね?

先生
先生

はい。前者は設定の組み合わせ、後者は光の向きと測光が原因です。見た目が似ていても、原因を分けてから設定を変えます。

shotasteがSony α7 Vで、光量不足、絞り、逆光という別々の原因を再現しました。暗い写真を一括りにせず、写真のどこを見れば原因を切り分けられるかを確認しています。

F11で暗くなった写真
撮影設定:28mm、F11、1/40秒、ISO100

絞りを閉じて通る光が減ったため、同じシャッター速度とISOでは暗く写りました。

逆光で顔が暗い写真
撮影設定:75mm、F5.6、1/60秒、ISO1250、露出補正+1.0、WB 5500K

猫の後ろから光を当てました。

背景の明るい光に露出が引っ張られ、顔へ届く光が足りず暗く写ります。

露出補正で顔を明るくした写真
撮影設定:75mm、F5.6、1/10秒、ISO1250、露出補正+2.0、WB 5500K

猫の後ろから光を当て、露出補正を+2.0にしました。

背景は白飛びしやすくなりますが、顔を明るくしたため、直前の逆光の写真より表情が見えます。

先生
先生

この写真はF5.6からF11へ絞り、シャッタースピードを1/40秒、ISO100に固定したため、レンズを通る光が減って暗くなりました。1/40秒を「速いシャッター」とみなした例ではありません。まず原因になったF値を戻し、必要ならブレない範囲でシャッタースピードやISO感度を調整します。

次に読む授業

まとめ

写真が暗いときは、露出補正、逆光、ISO、シャッタースピードを分けて確認します。全体が暗いなら露出補正、顔だけ暗いなら光の向きや立つ位置、室内ならISOを見ます。編集で直せる範囲には限界があるため、撮影時に主役の明るさを確認します。